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「ふふッ…この程度?、やっぱり、わたしの相手じゃないわ…」
口元の血を手で拭いながら、白川は小さく嘲笑った。
「だったら、もう一度喰らってみなッ!」
怒りに我を忘れ、橋本は再び対峙した白川に向かってとびかかる。
その時、
ヒュッッ…ガッッ!!
鞭のようにしなった白川の拳が、カウンターで橋本の頭部を捉えた。
頭部に受けた衝撃に、橋本がたたらを踏む。
…いや、額を押さえながら、膝をついた?!
ボタボタボタッ…
押さえた橋本の額から紅いものが滴り落ちる…
白いマットに朱の華が鮮やかに咲き乱れた。
「…くッ…し…らかわ…て、てめぇ…」
橋本が呻く。
どこに隠し持っていたのか、
白川の右手には釘のようなものがしっかりと握られていた。
「!!…白川、反則よ。凶器を寄越しなさいッ!。」
「ノォー、ノォー。」
凶器を取り上げようとするレフェリーの海原と、
白々しいアピールをする白川とが激しくもみ合う。
(くッ、スカシ野郎ぉ!、これでも喰らいやがれッ!!)
今、白川の意識はレフェリーの方に向いている…
そう判断した橋本は立ち上がるや否や、
お返しとばかりに白川の後頭部目掛けて、
必殺の豪腕ラリアットを放っていった。
「ふふッ…」
しかし、インパクトの寸前、
小声で笑うと白川はすっと身を沈める。
「なッ!」
「がっ…!!」
橋本の放った豪腕ラリアットは、
白川の頭を掠めてレフェリーの海原に誤爆。
…その壮絶なパワーに、海原はリング下に転がっていく。
「し、しまっ…ぐっ…」
さらに橋本の声が、途中で途切れた。
誤爆に慌てロープ際に駆け寄った橋本を、
白川は後ろからスレッジ・ハンマーで叩き伏せたのだ。
「くすくすッ…ヒール同士、レフェリー抜きで愉しみましょう…」
凶器をリングの外へ無造作に放り投げると、白川は無邪気に微笑む。
そして…
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